戸籍

戸籍とは、人の出生から死亡までの家族関係などを記した公文書です。

戸籍には、大きく分けて「戸籍謄本」と「戸籍抄本」の2種類が存在します。
戸籍謄本は、本人に関係する戸籍の情報をすべて記載したもので全部事項証明ともいわれます。そもそも、戸籍の原本は本籍地の役所で保管されているのですが、本人から依頼があった時には原本の写しである戸籍謄本や戸籍抄本が保管している役所より発行されます。この時、戸籍謄本の場合には、本人の情報のみならず家族全員分の情報が記載されています。一方、戸籍抄本は、戸籍の情報の一部を記載したもので個人事項証明ともいわれます。戸籍抄本には、一個人の情報しか記載されておらず、その人のことのみを証明するものになります。相続手続きを行なう際には、ほとんどの場合、被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本等と相続人全員の戸籍謄本(抄本)が必要となるので、本籍地の役所から戸籍を取り寄せ、相続人の調査や相続財産の調査を行ない、必要書類を法務局や税務署、金融機関などに提出する必要があります。