▪年金保険とは
「年金保険」とは、年金を支払う原資が、保険料の拠出であるという「仕組み」のことです。そのため、「年金保険」という言葉は個別の商品名ではありませんし、募集する団体が公的機関であるか、民間の企業であるかを問いません。
年金保険には、国民年金、厚生年金、各生命保険会社が募集する年金保険、かんぽ生命の募集する年金保険などがあります。
ただ、一般的には「年金=公的年金(国民年金・厚生年金)」「年金保険=公的年金以外の年金」を指すことが多くなっています。
▪民間の年金保険に加入する目的とメリット
公的年金は加入が必須ですが、民間の年金保険に加入する目的は、公的年金では「金額が足りない。」「受け取り開始年齢の引き上げが不安だ。」「制度の存続が不安だ。」というものです。
また、民間の年金保険は、金額をどうするか、受け取り方はどうするのかなどを選んで要望にあったものを作ることができる、毎月の給与から天引きで貯蓄をつくることができるなどのメリットもあります。
ただし、払い込みをしている途中で解約をしてしまうと返戻金が原資を割り込んでしまうことが多いため、加入時には注意が必要です。
▪民間の年金保険と相続
⑴確定年金保険
民間の年金保険の中には生死を問わず年金の支払いがおこなわれる「確定年金保険」といわれるものがあります。
例えば、「65歳から20年間の年金支払いを行う。この間は契約者が生存しているか、否かを問わず、支払いを行う。」といったものです。
被相続人の方が確定年金保険の支払い期間中に亡くなった場合には、相続によって、残額相当分を受け取ることができます。
契約にもよりますが、受け取り方は①このまま年金形式で受け取り続ける。②一時払いで受け取る。から選べることがほとんどです。
⑵相続時、確定年金保険は年金形式と一時払いどちらで受け取るべき?
①年金形式、②一時払いのどちらで受け取るべきかは非常に難しい問題です。
まず、どちらで受け取ったとしても、相続税法上の取り扱いは同じで、相続税は同様に課税されます。
しかし、
①年金形式の場合……年金として受け取る際に所得税が課税されるが、受け取っている間も保険会社が運用を続けるため、その運用成果が所得税額を上回る可能性がある。
②一時払いの場合……所得税を納める必要がない。
という特徴があります。
年金形式と一時払いのどちらで受け取るべきかをお悩みの場合には専門家にご相談ください。
法務リンク司法書士法人は皆様の抱える相続に関するお悩みを法律の面からサポートいたします。司法書士は相続の際に多くの方が必要とする「不動産登記」に関する業務をおこなうことが認められた国家資格であり、相続全体に対する幅広い知識を有しています。
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